
制作工程の標準化と外部人材の活用で
「忙しくて受けられない」を改善|人事評価と連動し
売上4,500万円・利益2,200万円増加につながった事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
コンテンツ制作会社の属人化を減らし、少人数でも受注を増やせる組織づくり
「仕事の相談はあるのに、人手が足りず受けられない」
「企画や制作を任せられる社員が限られている」
「案件が増えると、一部の社員に仕事が集中する」
「制作だけで手いっぱいになり、新規営業まで手が回らない」
映像やSNSコンテンツを扱う会社では、このような課題が成長を止めてしまうことがあります。
今回ご紹介するのは、東京都でタレントプロデュースとSNS動画制作を中心に、企業やブランド向けのコンテンツ発信を支援する従業員16名の企業です。
企画力や制作力に強みがある一方、コンテンツ制作やタレント対応は人の経験や時間に依存しやすく、制作リソースの不足によって新しい案件を受けにくい状態が課題でした。
そこで、制作工程の標準化、外部パートナーとの役割分担、新規顧客につながる広報・営業導線づくりを社員の目標として設定。
その達成度を人事評価と賞与へ反映しました。
その結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社の課題改善が進み、
売上 4,500万円増加
利益 2,200万円増加
につながりました。
お客様が抱えていた課題
この企業では、タレントプロデュース、SNS動画制作、企業向けコンテンツ発信などを提供していました。
一方で、次のような課題がありました。
企画や制作判断が特定の社員に集中している
案件が増えるほど制作工数が増える
タレント対応のノウハウが担当者に依存している
繁忙期には新規案件を受けにくい
若手社員へ仕事を移すまでに時間がかかる
外部パートナーへの依頼方法が統一されていない
新規顧客獲得が紹介など一部の経路に偏っている
制作力そのものは高くても、対応できる人数や時間には限界があります。
そこで、
「制作できる量を増やす仕組み」
と
「新しい相談を安定して生み出す仕組み」
の両方を整えることを重要な経営課題としました。
コンテンツ制作会社で属人化が起こりやすい理由
映像やSNSコンテンツでは、お客様ごとに目的、ターゲット、出演者、媒体、表現方法が異なります。
経験豊富な社員ほど、
「この企業なら、この企画が合う」
「このタレントなら、この見せ方がよい」
「この動画なら、この構成が伝わりやすい」
といった判断ができるようになります。
これは会社にとって大切な財産です。
しかし、その経験が本人の中だけにあると、
できる社員へ案件が集中する
↓
制作工数が増える
↓
新規案件を受けられない
↓
売上機会を逃す
という状態になりやすくなります。
属人化の解消とは、クリエイティブな個性をなくすことではありません。
優秀な社員の経験のうち、共有できる部分を会社全体のノウハウに変えることです。
制作会社の属人化で起こりやすい10の課題
1.企画が一部の社員に集中する
2.制作方法が担当者によって異なる
3.タレント対応のノウハウが共有されない
4.案件ごとの必要工数を予測しにくい
5.過去の成功企画を十分に再利用できない
6.若手社員が一人前になるまで時間がかかる
7.繁忙期に残業や外注費が増える
8.外部パートナーへの依頼品質に差が出る
9.制作余力がなく新規案件を断ることがある
10.売上が増えても利益が比例して増えない
特に注意したいのは、
「忙しいから会社は順調」
と考えてしまうことです。
社員が忙しくても、新しい仕事を断っていたり、必要以上の工数がかかっていたりすれば、会社は成長機会を失っている可能性があります。
制作力と受注力を高める10の取り組み
1.制作工程を見える化する
企画、準備、撮影、編集、確認、納品までの流れを整理します。
2.ヒアリング内容を標準化する
目的、ターゲット、予算、媒体など共通して確認する項目を決めます。
3.企画の基本パターンを整理する
毎回すべてをゼロから考える仕事を減らします。
4.制作テンプレートを整備する
進行表、確認表、連絡内容など再利用できるものを増やします。
5.成功事例を共有する
成果につながった企画や制作方法を会社の財産として蓄積します。
6.タレント対応を仕組みにする
連絡、確認、スケジュール管理など共通業務を整理します。
7.外部パートナーとの役割を明確にする
社内で行う仕事と外部へ任せる仕事を分けます。
8.案件ごとの工数を把握する
どの工程に時間がかかっているのかを確認します。
9.新規相談につながる発信を仕組みにする
制作実績だけでなく、企業の課題をどう解決したのかを発信します。
10.改善活動を人事評価する
標準化や工数削減も社員の正式な成果として評価します。
外部パートナーを活用し、制作リソース不足を改善する
少人数の制作会社では、すべての仕事を社員だけで抱えると、案件が重なった瞬間に対応できる量の限界が来ます。
そこで、
企画や重要な顧客対応は社内
一定の基準で任せられる制作工程は外部
専門性の高い部分は適切なパートナー
というように役割を整理します。
ただし、単純に外注するだけでは品質が安定しません。
依頼内容
制作ルール
納期
品質基準
確認方法
納品形式
などを事前に整理することが重要です。
外部パートナーを活用する目的は、単に社員の仕事を減らすことではありません。
社員が企画、顧客対応、品質管理など、会社の強みを発揮する仕事へ集中できる状態をつくることです。
制作の仕組み化と新規顧客獲得を一緒に進める
制作体制だけを整えても、新しい相談が安定して入らなければ売上は伸びません。
一方、営業だけを強化しても制作能力が足りなければ案件を受けられません。
そのため、
制作工程を標準化する
↓
対応できる案件数を増やす
↓
企業向けの情報発信を強化する
↓
問い合わせを増やす
↓
ヒアリング
↓
提案
↓
受注
という流れをつくります。
映像やSNSコンテンツを提供する会社では、自社の発信力そのものも営業上の強みになります。
大切なのは、
「こんな動画を作りました」
だけではなく、
「企業のどのような課題を、どのようなコンテンツで解決したのか」
まで伝えることです。
AI検索でも、「どんな会社が、どんな課題を、どのように解決できるのか」が明確な文章は内容を理解されやすくなります。
会社の課題を社員目標と人事評価につなげる
業務改善は、目の前の案件が忙しくなるほど後回しになりがちです。
そこで、
・制作工程を標準化する
・制作時間を短縮する
・成功事例を共有する
・若手社員が担当できる仕事を増やす
・外部パートナーとの連携を改善する
・企業向けの発信を増やす
・新しい営業経路を開拓する
・案件の利益率を改善する
・制作品質を安定させる
・会社全体の売上につながる改善を行う
といった会社の課題を社員一人ひとりの目標へ落とし込みます。
そして、その達成度を人事評価で確認し、賞与へ反映します。
会社の課題
↓
社員の目標
↓
改善行動
↓
制作力・受注力の向上
↓
会社の成果
↓
評価・賞与
という流れです。
これにより、
「自分がたくさん仕事をする社員」
だけでなく、
「会社全体が多くの仕事をできる仕組みをつくった社員」
も評価できるようになります。
売上4,500万円・利益2,200万円増加につながった事例
今回の企業では、制作プロセスの標準化と外部パートナーの活用によって工数の平準化を進めました。
さらに、広報・情報発信を強化し、企業から新しい相談が生まれる受注導線づくりにも取り組みました。
こうした改善を社員一人ひとりの目標へ設定し、その達成度を人事評価と賞与へ反映しました。
その結果、社員の属人化解消への意識が高まり、会社の課題改善が進み、
売上 4,500万円増加
利益 2,200万円増加
につながりました。
重要なのは、
「もっと制作してください」
「もっと営業してください」
と社員へ求めただけではないことです。
「どうすれば同じ人数でも多くの案件に対応できるのか」
「どうすれば自分のノウハウを他の社員にも共有できるのか」
「どうすれば安定して新しい相談を獲得できるのか」
という経営課題そのものを社員の目標にしたことがポイントです。
このような企業のご相談に対応しています
今回の考え方は、映像・コンテンツ制作会社だけに限りません。
Web制作会社、広告会社、デザイン会社、イベント会社、SNS運用会社、システム開発会社などにも活用できます。
特に、
「優秀な社員に仕事が集中している」
「案件はあるのに人手不足で受けられない」
「制作ノウハウを会社に残したい」
「外部パートナーをうまく活用したい」
「紹介以外の新規顧客獲得方法を増やしたい」
という企業では、属人化と受注導線を一緒に見直すことが大切です。
人事評価制度を「社員を採点する制度」だけでなく、「会社の課題を社員全員で解決する仕組み」として活用することで、属人化解消、人材育成、生産性向上、新規受注、利益改善を一緒に進めやすくなります。
全国のさまざまな業種の企業に対応しています。
現在の組織、人事評価、制作業務の属人化などについてお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
企画、撮影、編集、タレント対応などで担当者の経験や判断が必要になる場面が多いためです。共通する工程や判断基準を整理することで、個人への依存を減らせます。
できます。作品の表現そのものを統一するのではなく、ヒアリング、制作準備、進行管理、品質確認、納品など共通する工程を標準化します。
制作工程を分解し、社員にしかできない仕事と外部パートナーへ任せられる仕事を整理する方法があります。外部へ任せる際の品質基準まで決めることが重要です。
制作実績だけでなく、「どのような企業課題を解決したか」を継続的に発信し、問い合わせからヒアリング、提案、受注までの流れを仕組みにすることが有効です。
できます。制作工程の標準化、工数削減、成功事例の共有、若手育成、外部連携、新規営業経路の開拓などを社員目標に設定し、達成度を人事評価と賞与へ反映する方法があります。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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