
農業支援・商品開発・販路開拓・地域活性化の
ノウハウを標準化し、人事評価と連動。
売上4,700万円・利益2,300万円増加につながった事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
地域支援事業の属人化を解消し、案件が増えても対応できる組織をつくる方法
「農家ごとに支援内容が違い、担当者にしか分からない」
「商品開発や販路開拓が経験豊富な社員に集中している」
「自治体から相談が増えても、対応できる社員が限られている」
「成功した地域活性化の方法が他の案件に活かされていない」
地方創生や農業支援を行う企業では、このようなお悩みが起こることがあります。
今回ご紹介するのは、東京都で地方創生・農業支援を中心に、直売所や農家への支援、商品開発、販路開拓、自治体向けの地域活性化支援などを行う従業員17名の企業です。
地域ごとの事情に合わせて柔軟な支援を行えることが大きな強みである一方、そのノウハウが担当者個人に蓄積されやすく、案件が増えた際に対応できる人数や工数が不足することが課題となっていました。
そこで、支援メニューと業務プロセスを整理・標準化し、成功事例を他の案件でも活用できる仕組みづくりを社員一人ひとりの目標に設定。その達成度を人事評価と賞与へ反映しました。
その結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社の課題改善が進み、売上4,700万円、利益2,300万円の増加につながりました。
お客様が抱えていた課題
東京都で、地方創生、農業支援、直売所支援、商品開発、販路開拓、自治体向け地域活性化支援などを行う従業員17名の企業です。
農家や地域ごとの課題に合わせ、柔軟に支援できることが大きな強みでした。
一方で、案件ごとに内容が異なるため、支援方法や判断が担当者の経験に依存しやすい状態になっていました。
具体的には、
・農家ごとに支援方法が異なる
・商品開発の進め方が担当者任せになっている
・販路開拓のノウハウが一部社員に集中している
・直売所支援の成功事例が十分に共有されていない
・自治体案件の進め方が担当者によって異なる
・過去案件の知識を次の案件へ活かしにくい
・新人社員が案件を担当できるまで時間がかかる
・案件が増えるほど一部の社員に仕事が集中する
・受注機会があっても人手不足で対応しにくい
・売上を増やしても工数が増え、利益が伸びにくい
という課題がありました。
そこで、「優秀な担当者を増やす」だけではなく、「優秀な担当者が持つ支援ノウハウを会社全体で再現できるようにすること」を重要な経営課題としました。
地方創生・農業支援で属人化が起こりやすい理由
地域支援の仕事は、同じ商品を同じ方法で販売する仕事とは異なります。
地域によって、
・農産物
・生産者の人数
・販売先
・観光資源
・地域の人口
・自治体の方針
・予算
・抱えている課題
が異なります。
そのため、経験豊富な社員ほど、
「この地域なら、この商品を伸ばしたほうがよい」
「この農家なら、まず販売方法を見直したほうがよい」
「この自治体なら、この関係者を巻き込んだほうがよい」
といった判断力を持っています。
これは会社にとって大切な財産です。
しかし、その判断方法が担当者本人の頭の中だけに残っていると、
「この案件は○○さんでなければ進められない」
という状態になります。
属人化を解消するとは、地域ごとの個別性をなくすことではありません。
共通する支援工程や成功パターンを整理し、他の社員も活用できるようにすることです。
地域支援事業の属人化で起こりやすい10の課題
属人化が進むと、次のような問題が起こりやすくなります。
1.案件ごとに特定社員へ仕事が集中する
2.担当者によって支援品質に差が出る
3.商品開発の進め方が統一されない
4.販路開拓の成功方法が共有されない
5.自治体案件の進め方が担当者任せになる
6.過去案件の成功・失敗事例が蓄積されない
7.新人社員の育成に時間がかかる
8.担当社員が退職するとノウハウまで失われる
9.受注機会が増えても対応できない
10.案件が増えても利益が比例して伸びにくい
特に注意したいのは、
「優秀な担当者が頑張っているので、今は問題なく案件を回せている」
という状態です。
案件数が増えたり、その担当者が退職したりしたときに、属人化が一気に成長の壁になることがあります。
地域支援を仕組み化する10の取り組み
すべての地域を同じ方法で支援する必要はありません。
共通する部分を仕組みにし、そのうえで地域ごとの個性に合わせて調整します。
1.初回ヒアリングを標準化する
地域、事業者、商品、販売先、課題など、最初に確認する項目を整理します。
2.課題整理の方法を統一する
「売れない」「人が来ない」といった相談を、原因ごとに整理できるようにします。
3.商品開発の基本工程を整理する
商品企画、ターゲット設定、試作、価格設定、販売までの流れを共有します。
4.販路開拓の方法を体系化する
直売所、小売店、EC、飲食店など、販売先ごとの成功方法を整理します。
5.自治体案件の進行方法を標準化する
関係者整理、会議、提案、実施、成果確認までを見える化します。
6.成功事例を会社の財産にする
どの地域で、どの課題に対して何を行い、どのような成果が出たかを残します。
7.失敗事例も共有する
うまくいかなかった理由を共有し、同じ失敗を繰り返さないようにします。
8.新人でも担当できる業務を増やす
調査、資料作成、進捗管理など、経験が浅くてもできる仕事を整理します。
9.案件終了後に振り返る
次の案件でも活用できる知識を案件終了時に残します。
10.属人化解消を人事評価の目標にする
マニュアル作成、成功事例共有、後輩育成、業務改善などを正式に評価します。
地域ごとの個性を残しながら再現性を高める
地方創生や農業支援では、
「地域ごとに事情が違うので標準化できない」
と思われることがあります。
もちろん、すべてを同じにする必要はありません。
例えば、
相談受付
↓
現状把握
↓
地域・事業者の課題整理
↓
目標設定
↓
商品・サービスの検討
↓
販路設計
↓
実行
↓
成果確認
↓
改善
という基本的な流れは共有できます。
そのうえで、地域ごとの農産物、文化、顧客層、関係者などに合わせて内容を変えていきます。
つまり、
「進め方は仕組みにする」
「答えは地域ごとに考える」
という考え方です。
これによって、地域ごとの個性を大切にしながら、担当者だけに依存しない支援を行いやすくなります。
人事評価で属人化解消を社員の目標にする
経営者が、
「成功事例を共有してください」
「新人を育ててください」
「業務を標準化してください」
と言うだけでは、目の前のプロジェクトが忙しいほど改善活動は後回しになります。
そこで、会社が解決したい経営課題を社員一人ひとりの目標へ落とし込みます。
例えば、
・支援メニューを整理する
・商品開発の進め方を標準化する
・販路開拓事例を共有する
・自治体案件の進行方法を整理する
・成功事例を文書化する
・新人でも担当できる業務を増やす
・後輩社員を育成する
・案件の準備時間を短縮する
・他の地域でも再利用できる資料をつくる
・会社全体の利益につながる改善を行う
といった目標です。
そして、その達成度を人事評価で確認し、賞与へ反映します。
「自分だけが良い支援をできる人」だけではなく、
「自分の成功方法を、他の社員も活用できるようにした人」
を評価する考え方です。
売上4,700万円・利益2,300万円増加につながった取り組み
今回の企業では、地方創生や農業支援の案件について、支援メニューと業務プロセスを整理し、担当者個人だけに依存しない仕組みづくりを進めました。
さらに、成功事例や支援方法を他の案件にも活用できる形へ整理し、その改善活動を社員一人ひとりの目標へ落とし込みました。
達成度を人事評価と賞与へ反映した結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社の課題改善が進み、
・売上4,700万円増加
・利益2,300万円増加
につながりました。
重要なのは、
「もっと案件を取ってください」
「もっと多くの地域を支援してください」
と求めるだけではなかったことです。
「どうすれば過去の成功事例を次の地域へ活かせるか」
「どうすれば自分の支援方法を他の社員も使えるか」
「どうすれば案件が増えても同じ人数で対応できるか」
という会社の経営課題そのものを、社員が改善する仕組みにしたことです。
この仕組みはコンサルティング・地域支援以外にも活用できます
今回の考え方は、地方創生や農業支援を行う会社だけに限定されません。
経営コンサルティング会社、補助金支援会社、マーケティング会社、人材支援会社、商品開発会社、専門商社、Web制作会社、IT企業などにも応用できます。
特に、
「案件ごとに毎回ゼロから考えている」
「優秀な社員に案件が集中している」
「過去の成功事例が次の仕事へ活かされていない」
「案件を増やしたいが人手が足りない」
「社員数を増やしても生産性が上がらない」
という企業では、属人化が事業拡大の壁になっていないか確認することが大切です。
ご相談について
人事評価制度は、社員に点数をつけるためだけの制度ではありません。
会社が今解決したい課題を社員一人ひとりの目標へ落とし込み、その改善行動を評価することで、属人化解消、人材育成、業務効率化、案件対応力の向上、利益改善を同じ方向へつなげることができます。
「地域支援やコンサルティングのノウハウが一部の社員に集中している」
「案件を増やしたいが、対応できる社員が足りない」
「成功したプロジェクトの方法を社内で共有したい」
「新人でも案件を担当できる体制をつくりたい」
「人事評価制度を会社の業績向上につなげたい」
このようなお悩みがございましたら、まず「どのノウハウが誰に集中しているのか」「どの部分なら標準化・再利用できるのか」を整理するところから、丁寧にお手伝いいたします。
全国の企業に対応しております。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
地域や農家ごとに課題が異なるため、支援方法や判断が担当者の経験に依存しやすいことが主な原因です。案件ごとの共通工程や判断方法を整理することで、属人化を減らすことができます。
できます。支援内容そのものを同じにするのではなく、ヒアリング、課題整理、商品開発、販路設計、進捗管理、成果確認など共通する工程を標準化します。
失われる必要はありません。基本的な支援プロセスを共有し、そのうえで地域の文化、商品、住民、事業者などに合わせて個別に設計することが大切です。
成功事例の共有、マニュアル作成、後輩育成、業務標準化、再利用できる資料作成などを社員の正式な目標に設定し、達成度を評価・賞与へ反映することで、継続的なノウハウ共有につなげやすくなります。
有効です。案件を増やす前に、誰に仕事が集中しているか、どの工程を標準化できるか、過去の成功事例をどこまで再利用できるかを整理することで、案件増加に対応しやすい組織をつくることができます。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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