
営業・導入プロセスの標準化と人事評価制度で属人化を解消し、
売上4,000万円・利益2,000万円増加を実現した事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
お客様の課題
東京都で建設業向けITコンサルティングと建設業務支援を行う企業(従業員8名)は、中小建設会社(社員20~100名程度)を中心に、現場業務の効率化やIT導入支援、プロジェクト管理の改善などを提供していました。
建設業に特化したITコンサルティングを強みとし、現場ごとの課題に合わせた最適な提案が高く評価されていました。
しかし、設立間もないこともあり、サービスは案件ごとの個別対応が中心でした。
営業担当者が訪問やオンライン商談でお客様ごとに最適な提案を行うため、営業方法や導入プロセス、現場改善の進め方が担当者個人の経験に依存していました。
その結果、
・営業担当者によって提案内容が異なる
・導入手順が標準化されていない
・現場改善のノウハウが共有されない
・新人が短期間で戦力化しにくい
・工数が増え新規案件を受けにくい
・会社全体で営業成果を再現しにくい
という課題を抱えていました。
そこで、
・営業プロセスの共有
・導入プロセスの標準化
・現場改善ノウハウの蓄積
・マニュアル整備
・工数管理の改善
を社員の目標として設定し、その達成度を賞与へ反映する人事評価制度を導入しました。
約2年間取り組みを継続した結果、社員の改善意識が高まり、売上4,000万円、利益2,000万円の増加を実現しました。
建設業向けITコンサルティング会社で起こりやすい課題
建設業DXやIT導入支援では、お客様ごとに現場環境や業務フローが異なるため、柔軟な対応力が求められます。
一方で、個別対応が増えるほど次のような課題が起こります。
・営業方法が担当者任せになる
・導入方法が案件ごとに異なる
・現場改善ノウハウが蓄積されない
・工数が増えて利益率が下がる
・新人教育に時間がかかる
・営業と導入品質にばらつきが生じる
・案件数が増えるほど人手不足になる
・会社全体の成長スピードが鈍化する
建設業向けITコンサルティングを継続的に成長させるには、営業から導入までを仕組み化することが重要です。
営業と導入の属人化が成長を妨げる理由
営業提案が担当者の経験に依存する
建設会社への提案では、
・現場課題のヒアリング
・業務改善提案
・IT導入の説明
・導入後の効果説明
など、多くの専門知識が必要になります。
これらが個人の経験だけに依存すると、営業担当者によって成果に大きな差が生まれてしまいます。
導入プロセスが標準化されない
導入方法が担当者ごとに異なると、
・導入期間が長くなる
・品質が安定しない
・確認作業が増える
・工数が膨らむ
などの問題が発生します。
結果として、新規案件を受ける余力が減り、会社全体の成長機会を逃してしまいます。
営業・導入プロセスを仕組み化するために行った取り組み
今回の企業では、営業から導入までの流れを見直しました。
具体的には、
・営業ヒアリング項目の統一
・提案資料のテンプレート化
・建設業向け改善事例の共有
・導入マニュアルの整備
・プロジェクト管理手順の標準化
・工数管理ルールの策定
・成功事例・失敗事例の蓄積
・案件終了後の振り返り
を実施しました。
これにより、担当者が変わっても一定品質の提案と導入ができる体制が整いました。
人事評価制度で改善活動を継続させる
仕組みを作るだけでは改善は定着しません。
そこで、この会社では改善活動そのものを人事評価制度へ組み込みました。
評価項目
評価対象とした内容は、
・営業ノウハウの共有
・導入手順の改善
・業務マニュアル作成
・現場改善提案
・工数削減への取り組み
・成功事例の共有
・後輩育成
・標準化活動
です。
売上だけではなく、会社全体の生産性向上につながる行動も評価しました。
賞与へ反映
目標の達成度を賞与へ反映することで、
「自分だけ成果を出す」
という考え方から、
「会社全体の成果を高める」
という意識へ変わり、改善活動が継続する組織文化が育ちました。
約2年間で得られた成果
継続的な改善により、
・営業品質が安定
・導入プロセスの標準化
・工数削減
・案件対応力向上
・新人教育の効率化
・現場改善ノウハウの蓄積
・利益率向上
・組織全体の生産性向上
を実現しました。
その結果、
・売上4,000万円増加
・利益2,000万円増加
という成果につながりました。
この仕組みが役立つ企業
この取り組みは、次のような企業におすすめです。
・建設業向けITコンサルティング会社
・建設DX支援会社
・システム開発会社
・IT導入支援会社
・プロジェクト管理支援会社
・建設コンサルタント
・設備工事会社
・建設関連サービス会社
・ソフトウェア開発会社
・業務改善コンサルティング会社
営業や導入ノウハウが特定の社員へ集中している企業にも有効です。
建設業DXを成功させるには、組織全体で改善を続ける仕組みが必要
A建設業のDXや業務改善は、優秀な営業担当者やコンサルタントだけで実現できるものではありません。
営業プロセスや導入ノウハウを会社全体で共有し、人事評価制度を通じて改善活動を継続することで、営業成果と導入品質の再現性が高まり、持続的な成長につながります。
「営業担当者によって提案力に差がある」
「建設業向けIT導入をもっと効率化したい」
「導入プロセスを標準化したい」
「人事評価制度を業績向上につなげたい」
このようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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FAQ
営業プロセスや導入手順を標準化し、現場改善ノウハウを組織全体で共有することが重要です。
現場ごとに業務が異なるため担当者任せになりやすく、導入プロセスや運用方法が標準化されていないことが主な要因です。
はい。営業改善や業務標準化、マニュアル作成、工数改善などを評価項目に取り入れることで、社員の行動変容と業績向上につながります。
ヒアリング内容や提案資料、成功事例を共有し、営業プロセスを標準化することで、担当者による成果の差を小さくできます。
会社が解決したい課題を評価項目に組み込むことで、社員一人ひとりの行動が会社全体の成果につながり、売上・利益・生産性の向上を実現しやすくなります。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表