
受託案件が優先され、新しい事業に取り組めない企業へ。
社員の改善目標と人事評価を結びつけ、
売上5,000万円・利益2,500万円の増加につながった組織づくり
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
お客様の課題|受託案件が優先され、自社サービスの開発が進まない
大阪府の採用支援会社(従業員22名)では、企業の採用活動を支援する一方で、自社サービスの開発を進め、継続的に収益を生み出せる事業体制をつくりたいと考えていました。
しかし、日々の受託案件への対応が優先され、自社サービスの開発に十分な時間や人員を確保できない状況が続いていました。
受託案件への対応で、新しい事業に取り組む時間がない
既存のお客様への対応は、会社の売上を支える大切な仕事です。
一方で、受託案件が増えるほど、社員の時間が目の前の業務に集中し、自社サービスの企画や開発が後回しになっていました。
そのため、新しい収益源を育てたいという経営方針があっても、計画どおりに進めることが難しくなっていました。
開発を担当できる人材や時間が不足している
自社サービスを開発するには、企画、開発、検証、改善など、さまざまな業務が必要です。
しかし、既存業務を担当する社員が限られていることに加え、開発に必要な専門人材も不足していました。
新しい事業に取り組みたくても、誰が何を担当し、どのように進めるかを決めにくい状況でした。
会社が目指す方向と社員の日常業務が結びついていない
経営者が自社サービスの開発を重要な課題と考えていても、社員は日々の受託案件を優先せざるを得ません。
新規事業への取り組みが個人の努力に任されていると、改善活動を継続することが難しくなります。
そこで、会社の経営課題を社員一人ひとりの具体的な目標に落とし込み、組織全体で取り組む仕組みづくりが必要だと考えました。
なぜ自社サービスの開発が進まないのか
原因① 受託業務と新規事業の優先順位が整理されていない
受託案件には納期があるため、どうしても目の前の業務が優先されます。
自社サービスの開発に必要な時間や担当者を明確にしていなければ、開発計画は後回しになりやすくなります。
原因② 業務やノウハウが特定の社員に集中している
営業や制作、顧客対応の進め方が特定の社員に依存していると、その社員に仕事が集中しやすくなります。
ほかの社員が対応できる業務を増やせなければ、新しいサービスの開発に人員を振り向けることも難しくなります。
原因③ 新しい事業への取り組みが評価されにくい
社員が既存業務を頑張ることはもちろん大切です。
しかし、自社サービスの開発や業務改善への取り組みが人事評価に十分反映されなければ、社員が積極的に挑戦するきっかけをつくりにくくなります。
会社が取り組んでほしい課題を明確にし、その達成度を適切に評価することが重要です。
課題解決のために取り組んだ10の改善策
今回の企業では、自社サービスの開発・事業化を進めることと、既存の採用支援サービスを強化することを重要な目標として設定しました。
その実現に向けて、次の10項目を改善テーマとして整理しました。
① 受託業務の見える化
社員がどの業務にどれだけの時間を使っているかを整理し、新規事業に取り組む余力を把握します。
② 営業・制作業務の属人化解消
特定の社員だけが把握している営業方法や制作ノウハウを共有し、ほかの社員も対応できる体制を整えます。
③ 自社サービス開発の目標設定
新しいサービスの企画、開発、検証、事業化までの目標を具体的に設定します。
④ 開発業務の役割分担の明確化
誰が何を担当するのかを整理し、既存業務と新規事業を両立しやすい体制を目指します。
⑤ 開発に必要な人材の育成
社員が新しい知識や技術を習得できるよう、育成目標を設定します。
⑥ 採用支援サービスの強化
既存の採用支援業務について、提案内容や顧客対応の改善を進め、サービス品質の向上を目指します。
⑦ 成功事例とノウハウの共有
営業や制作、採用支援で得られた成功事例を共有し、組織全体で活用できるようにします。
⑧ 業務の効率化と時間の確保
作業の重複や手戻りを減らし、自社サービスの開発に取り組む時間を生み出します。
⑨ 改善活動の進捗確認
設定した目標について定期的に進捗を確認し、課題があれば改善方法を見直します。
⑩ 改善目標と人事評価・賞与の連動
自社サービスの開発、採用支援の強化、属人化解消などの目標達成度を人事評価に反映し、賞与と連動させます。
これらは、会社の課題を社員全員で解決するための改善テーマです。
特に重視したのは、社員が自分の仕事と会社の将来の成長を結びつけられる仕組みをつくることでした。
人事評価制度を活用し、社員が主体的に動く組織へ
会社の経営課題を社員一人ひとりの目標にする
今回の支援では、「自社サービスの開発・事業化を進めること」「採用支援サービスを強化すること」を会社の重要な目標として設定しました。
そのうえで、社員がそれぞれの立場で何に取り組むべきかを明確にしました。
例えば、営業担当者は採用支援サービスの提案方法の改善、制作担当者は業務の効率化、開発担当者は新しいサービスの開発目標など、担当業務に応じた目標を設定する考え方です。
目標達成度を賞与に反映する
設定した目標について達成度を確認し、その結果を賞与へ反映する人事評価制度を提供しました。
単に日々の仕事をこなすだけでなく、会社が抱える課題の解決に取り組むことも評価する仕組みです。
これにより、社員が改善活動に取り組む理由が明確になり、主体的な行動を促すことにつながりました。
経営者だけが頑張る会社から、社員全員で改善する会社へ
経営者が新しい事業の必要性を感じていても、一人で組織全体を変えることは簡単ではありません。
社員一人ひとりが会社の課題を理解し、自分にできる改善を考えて行動することで、組織全体の力を高めることができます。
人事評価制度を、社員の成長と会社の業績向上を結びつける仕組みとして活用したことが、今回の支援の特徴です。
改善の結果|売上5,000万円・利益2,500万円の増加
今回の取り組みにより、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社全体で経営課題の解決に取り組むようになりました。
自社サービスの開発・事業化と採用支援サービスの強化を目標に掲げ、社員の改善活動を人事評価と結びつけた結果、次の業績改善につながりました。
売上:5,000万円増加
利益:2,500万円増加
今回の事例で大切なのは、売上や利益の増加だけではありません。
社員が会社の課題を自分自身の課題として捉え、改善に取り組む意識が高まったことです。
その結果、会社の課題解決が進み、業績の向上にもつながりました。
なお、上記は本事例における成果であり、すべての企業で同様の業績改善を保証するものではありません。
このような経営課題を抱える企業に役立ちます
今回の仕組みは、採用支援会社だけでなく、営業や制作、開発などの業務が属人化している企業にも活用できます。
例えば、次のようなお悩みを持つ経営者の方に参考となる取り組みです。
受託案件が忙しく、自社サービスの開発が進まない
新しい事業を始めたいが、人材や時間が不足している
営業や制作の仕事が特定の社員に集中している
優秀な社員のノウハウが社内で共有されていない
社員が自分から業務改善に取り組んでくれない
人事評価制度を導入しているが、業績向上につながっていない
既存事業を安定させながら、新しい収益源を育てたい
対象となるのは、採用支援会社、Web制作会社、システム開発会社、ITサービス会社、各種受託サービス企業などです。
また、業種を問わず、社員の主体性を高め、会社の課題を組織全体で解決したい企業にも活用できます。
当社では、全国の企業を対象に、属人化解消や人事評価制度を活用した組織づくりをご支援しています。
経営課題を社員全員で解決できる会社づくり
自社サービスの開発が進まない原因は、単に人材や時間が不足していることだけとは限りません。
日々の業務の進め方や役割分担、人事評価の仕組みが、会社の目指す方向と十分に結びついていない場合もあります。
大切なのは、会社が何を実現したいのかを明確にし、その目標を社員一人ひとりの具体的な行動につなげることです。
そして、改善活動の達成度を適切に評価することで、社員が自ら考え、行動する組織づくりを目指します。
人事評価制度は、社員を評価するためだけのものではありません。
会社の課題を解決し、社員の成長と業績向上を実現するための経営の仕組みとして活用できます。
より具体的な解決方法についての無料セミナーを開催しています
属人化解消・人事評価制度のご相談について
「受託業務に追われて、新しい事業に取り組めない」
「営業や制作のノウハウが特定の社員に集中している」
「社員にもっと主体的に改善活動へ取り組んでほしい」
「人事評価制度を会社の業績向上につなげたい」
このようなお悩みをお持ちでしたら、まずは現在の業務の進め方や組織の課題についてお聞かせください。
当社では、経営者の皆様のお考えを大切にしながら、会社の課題を整理し、社員が主体的に改善に取り組める仕組みづくりをご支援しています。
大阪府をはじめ、全国のさまざまな業種の企業に対応しています。
小さな課題の整理からでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
受託業務の優先、開発時間の不足、専門人材の不足、役割分担の不明確さなどが主な原因です。業務の属人化によって特定社員に仕事が集中している場合もあるため、既存業務の見直しと開発目標の明確化が重要です。
受託業務を見える化し、標準化やノウハウ共有によって業務負担を減らすことが大切です。そのうえで、自社サービスの開発担当者、目標、進捗確認の方法を明確にし、継続的に取り組める体制を整えます。
特定社員が持つ営業方法や制作ノウハウを整理し、社内で共有することが基本です。業務手順の標準化、役割分担の見直し、社員の育成目標の設定などを組み合わせることで、属人化の解消を進められます。
会社が解決したい経営課題を社員一人ひとりの目標に設定し、達成度を評価することで、社員の主体的な改善行動を促せるためです。改善活動を賞与と連動させることで、社員の成長と会社の成果を結びつける仕組みをつくれます。
はい。営業や制作、開発などの業務が属人化している企業であれば、業種を問わず応用できます。採用支援会社、Web制作会社、システム開発会社、製造業、建設業、各種サービス業など、全国の企業に対応しています。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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