
埼玉県・従業員24名のマーケティング支援会社が、業務の属人化を解消し、売上5,000万円・利益2,600万円の増加につなげた組織改革事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
仕事が増えても利益が残らない会社を変える方法
SNS運用代行やマーケティング支援の仕事が増えているのに、思うように利益が残らない。
社員が忙しく働いているにもかかわらず、案件が増えるほど人件費や制作工数も増えてしまう。
このようなお悩みを抱える経営者の方は少なくありません。
特に、SNS運用、広告制作、マーケティング企画などを提供する会社では、お客様ごとに個別対応が必要になるため、業務が担当者の経験やスキルに依存しやすくなります。
今回ご紹介するのは、埼玉県のマーケティング支援会社(従業員24名)が、SNS運用ノウハウのパッケージ化と人事評価制度の改善に取り組み、売上5,000万円、利益2,600万円の増加につながった事例です。
社員一人ひとりが会社の課題解決に取り組むことで、業績改善につながった仕組みをご紹介します。
お客様の課題|案件が増えるほど利益と資金繰りが苦しくなる
今回のお客様は、埼玉県でマーケティング支援事業を展開する、従業員24名の企業です。
SNS運用などのマーケティング支援を提供していましたが、サービス提供がプロジェクト単位となりやすく、案件が増えるほど社員の作業量も増加するという課題を抱えていました。
お客様が抱えていた主な経営課題
① 案件が増えるほど社員の作業負担が大きくなる
お客様ごとに個別対応が必要となり、売上の増加に伴って社員の業務量も増えていました。受注を増やすだけでは、十分な利益を確保しにくい状態でした。
② SNS運用のノウハウが担当者に依存している
SNS運用に関する知識や経験が社員個人に蓄積されやすく、会社全体で活用できる仕組みが十分に整っていませんでした。
③ サービス提供の進め方が統一されていない
業務の進め方が担当者によって異なるため、効率的なサービス提供や業務の引き継ぎが難しくなっていました。
④ 利益率が改善しにくい
プロジェクトごとに人手が必要となる労働集約型の事業構造が、利益率を圧迫する要因となっていました。
⑤ 事業を拡大できる仕組みが整っていない
売上を伸ばすためには人員や作業時間を増やす必要があり、事業規模を効率よく拡大するビジネスモデルの整備が遅れていました。
⑥ 資金繰りへの負担が大きい
サービス提供に必要な人件費や業務負担が増えることで、キャッシュフローにも影響が生じていました。
こうした課題を解決するためには、単に営業活動を強化するのではなく、サービスの提供方法そのものを見直す必要がありました。
なぜマーケティング支援会社は利益が残りにくいのか
案件ごとの個別対応が増えるため
マーケティング支援会社では、お客様の業種や目的に合わせて、企画やSNS運用方法を調整する必要があります。
こうした柔軟な対応は大きな強みですが、すべてを個別対応にしてしまうと、案件が増えるほど社員の作業時間も増えてしまいます。
ノウハウが会社の資産になっていないため
成果を上げている社員のSNS運用方法が共有されなければ、他の社員は同じ作業を一から考えなければなりません。
結果として、教育や引き継ぎに時間がかかり、組織全体の生産性が向上しにくくなります。
売上を増やすことだけが目標になっているため
売上だけを重視すると、社員は新規案件の獲得や目の前の業務を優先しがちです。
一方、会社全体の利益率を高めるためには、作業時間の削減やサービス提供方法の改善も重要になります。
そこで必要になるのが、業務の仕組み化と、社員の改善活動を評価する人事評価制度です。
課題解決のために取り組んだ10の改善策
今回の企業では、SNS運用ノウハウを製品化・パッケージ化し、サービス提供フローを標準化することを目標に設定しました。
その目標を社員一人ひとりの人事評価と結びつけ、改善活動を進めました。
以下は、その取り組みを実務上の改善項目として整理したものです。
① SNS運用ノウハウの整理
担当者が持つSNS運用の知識や経験を整理し、会社全体で活用できる状態を目指しました。
② サービス内容のパッケージ化
個別対応していたサービスについて、共通して提供できる内容を整理し、再利用しやすいサービスモデルを検討しました。
③ サービス提供フローの標準化
受注からサービス提供までの基本的な業務の流れを整理し、担当者による進め方の違いを減らすことを目指しました。
④ 業務手順の共有
社員が共通の手順で業務を進められるよう、業務内容や進め方を共有する仕組みを整えることを目標にしました。
⑤ 成功ノウハウの共有
成果につながったSNS運用方法を社内で共有し、他の案件にも活用できるようにすることを目指しました。
⑥ 作業工数の削減
繰り返し発生する業務を整理し、効率化できる作業を見直すことで、社員の負担軽減を目指しました。
⑦ サービス提供品質の安定
担当者によってサービス品質に差が出にくいよう、共通の提供基準を整えることを目標にしました。
⑧ 新人教育の効率化
経験の浅い社員でも業務を理解しやすいよう、ノウハウや手順を共有する仕組みづくりを進める方針としました。
⑨ 利益を意識した業務改善
単に売上を増やすだけでなく、サービス提供に必要な工数や業務効率にも目を向けることを重視しました。
⑩ 改善目標を人事評価制度と連動
最も重要なのが、会社の課題解決につながる目標を社員一人ひとりに設定し、その達成度を賞与へ反映する仕組みです。
これにより、社員が自分の業務だけでなく、会社全体の生産性や利益率の向上にも関心を持つことを目指しました。
人事評価制度を変えると社員の行動はどう変わるのか
会社の課題を社員個人の目標にする
人事評価制度というと、勤務態度や仕事の成果を評価する仕組みと考えられがちです。
しかし、会社の成長につながる人事評価制度では、経営課題の解決を社員の目標にすることが重要です。
今回の企業では、SNS運用ノウハウのパッケージ化やサービス提供フローの標準化を目標に設定しました。
目標達成度を賞与に反映する
社員が改善目標に取り組み、その達成度を賞与へ反映する仕組みを導入しました。
これにより、社員が日々の業務をこなすだけでなく、会社全体の課題解決にも主体的に取り組むようになりました。
個人の成果から組織全体の成果へ
大切なのは、優秀な社員だけが成果を出す会社ではなく、社員全員が知識や経験を共有し、会社全体の生産性を高める組織をつくることです。
人事評価制度を経営課題と連動させることで、改善活動を継続しやすくなります。
改善の成果|売上5,000万円・利益2,600万円増加
今回の企業では、SNS運用ノウハウのパッケージ化とサービス提供フローの標準化を目標にした人事評価制度を導入しました。
その結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社全体の課題解決に主体的に取り組むようになりました。
業績面では、次の成果につながりました。
・売上:5,000万円増加
・利益:2,600万円増加
この事例で注目したいのは、売上の増加だけでなく、利益の増加にもつながったことです。
マーケティング支援会社では、案件を増やすだけでは社員の負担が増え、利益が十分に残らないことがあります。
だからこそ、サービス提供方法の見直しと社員の改善活動を組み合わせることが重要です。
この仕組みはどのような企業に役立つのか
今回の取り組みは、マーケティング支援会社だけでなく、営業や制作のノウハウが属人化している企業にも応用できます。
例えば、次のような企業です。
・SNS運用代行会社
・マーケティング支援会社
・広告代理店
・Web制作会社
・動画制作会社
・デザイン会社
・営業代行会社
・ITサービス会社
・経営コンサルティング会社
・その他、個別対応が多いサービス業
特に、次のようなお悩みを持つ経営者の方に参考となる仕組みです。
「売上は伸びているのに利益が残らない」
「社員の仕事が忙しくなるばかりで、業務改善が進まない」
「営業や制作のノウハウが特定の社員に集中している」
「サービスをパッケージ化して事業を拡大したい」
「社員が自ら会社の課題を解決する組織をつくりたい」
個人の能力を生かしながら、会社全体で成果を生み出す仕組みづくりが重要です。
より具体的な解決方法についての無料セミナーを開催しています
ご相談・お問い合わせ|社員が主体的に利益を生み出す会社へ
会社の利益を増やすために、経営者だけが改善策を考え続ける必要はありません。
社員一人ひとりが会社の課題を理解し、その解決に向けて行動できるようになれば、組織全体の力を高めることができます。
そのためには、会社の経営課題を明確にし、社員の目標と人事評価制度を連動させることが大切です。
当社では、マーケティング支援会社をはじめ、全国のさまざまな業種の企業を対象に、人事評価制度を活用した組織づくりと業績向上を支援しています。
「自社の場合は、何から改善すればよいのだろう」
「社員の主体性を高める人事評価制度をつくりたい」
そのようなお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
SNS運用代行会社では、お客様ごとの個別対応が増えることで、案件数に比例して作業工数や人件費が増えやすくなります。サービス提供フローの標準化やノウハウの共有が進んでいない場合、売上が増えても利益が残りにくくなります。
担当者が持つSNS運用や制作のノウハウを整理し、サービス内容のパッケージ化、業務手順の標準化、成功事例の共有を進めることが有効です。社員全員が共通の知識を活用できる仕組みづくりが重要です。
サービス内容や提供手順を共通化することで、作業工数の削減、品質の安定、新人教育の効率化などが期待できます。個別対応が必要な部分を残しながら、共通業務を標準化することがポイントです。
会社の経営課題を社員一人ひとりの目標に設定し、その達成度を適切に評価することで、主体的な改善活動を促せます。今回の事例でも、社員の属人化解消に対する意識が高まり、売上5,000万円、利益2,600万円の増加につながりました。
はい。SNS運用代行会社、広告代理店、Web制作会社、営業代行会社など、営業や制作のノウハウが属人化している企業にも応用できます。当社では全国のさまざまな業種の企業に対して、経営課題の解決につながる人事評価制度の構築を支援しています。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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