
営業・制作・広告運用の進め方を整え、社員
全員で成果を生み出す組織へ。東京都の66名企業で
売上1億円・利益5,000万円増加につながった改善事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
お客様の課題|案件が増えるほど社員の負担が大きくなっていた
東京都でLP制作(商品やサービスの申込・購入につなげるWebページの制作)と広告運用を行う従業員66名の企業では、お客様の目的や商品に合わせた広告戦略と制作サービスを提供していました。
お客様ごとに最適な広告や制作物を提案できることは、この企業の大きな強みでした。
しかし、案件ごとに広告内容や制作方法を細かく調整する必要があり、経験豊富な社員に仕事が集中しやすい状況が生まれていました。
広告の企画、提案、制作、運用改善などの判断が担当者個人の経験に頼る部分も多く、成功した方法が他の社員に十分共有されていませんでした。
そのため、似たような案件でも毎回ゼロから考える仕事が発生し、担当者によって作業時間や成果に差が生まれやすくなっていました。
また、営業から制作、広告運用までの進め方が統一されていないことで、案件が増えるほど確認や調整に時間がかかり、人員を増やさなければ対応しにくいことも課題でした。
このままでは売上が増えても人件費や制作費が増加し、会社に残る利益を十分に増やせません。
そこで、業務の標準化、成功ノウハウの共有、再現性のある営業の仕組みづくりを社員の目標として設定しました。
さらに、目標の達成度を賞与に反映する人事評価制度を導入し、社員が主体的に改善へ取り組める仕組みを整えました。
その結果、社員の属人化解消への意識が高まり、売上1億円、利益5,000万円の増加につながりました。
広告会社や制作会社で仕事が属人化する原因
業務の属人化とは、仕事の進め方や判断基準が特定の社員に集中し、他の社員が同じように対応しにくい状態です。
LP制作会社、広告代理店、Web制作会社などでは、お客様ごとに異なる課題へ対応する必要があるため、属人化が起こりやすくなります。
営業や提案の方法が担当者によって違う
顧客への聞き取り、提案書の作成、広告戦略の説明などが担当者任せになると、提案品質や受注までの進め方に差が生まれます。
優秀な社員の成功方法が共有されなければ、他の社員が同じ成果を出すことは難しくなります。
制作や広告運用のノウハウが個人に集中する
成果につながった広告表現、制作上の工夫、運用改善の判断などが個人の経験として蓄積されると、会社全体で活用できません。
その結果、経験豊富な社員に仕事が集中し、業務の引き継ぎや新人教育にも時間がかかります。
案件が増えるほど人件費や作業時間が増える
共通して使える資料や制作手順が整理されていないと、似たような案件でも毎回作業をやり直すことになります。
売上が増えても作業時間や人件費が増加し、利益率が改善しにくくなります。
仕事の進め方を整えると利益が増えやすくなる理由
会社の利益を増やすためには、新規案件を獲得するだけでなく、受注した仕事を効率よく進めることが大切です。
例えば、過去に成果を上げた広告の考え方や提案資料を共有できれば、毎回ゼロから考える時間を減らせます。
制作前の確認事項を統一すれば、認識の違いによる修正や手戻りを防ぎやすくなります。
また、営業から広告運用までの役割分担を明確にすることで、担当者同士の確認や引き継ぎも円滑になります。
こうした取り組みを業務標準化といいます。
業務標準化は、すべてのお客様に同じ広告や制作物を提供することではありません。
共通化できる仕事を整理し、お客様ごとの企画や改善提案に時間を使えるようにすることが目的です。
社員一人ひとりの経験を会社全体で活用できるようになれば、限られた人員でも質の高いサービスを提供しやすくなります。
課題解決のために取り組んだ10の改善策
今回の企業では、営業、制作、広告運用の各業務を整理し、担当者個人に頼りすぎない仕組みづくりを進めました。
① 営業から広告運用までの流れを見える化する
問い合わせ、ヒアリング、提案、受注、制作、広告運用、改善報告までの流れを整理しました。
各段階で必要な作業を明確にし、担当者による進め方の違いを減らすことを目指しました。
② 顧客への聞き取り項目を統一する
広告の目的、対象顧客、予算、商品やサービスの強み、希望する成果など、最初に確認すべき項目を整理しました。
営業時の確認不足を減らし、制作開始後の認識違いを防ぎやすくしました。
③ 提案資料のひな型を整える
過去の成功事例を参考に、提案書の基本構成や説明資料を整理しました。
担当者が毎回ゼロから資料を作成する負担を減らし、提案品質の安定を目指しました。
④ 制作業務の進め方を統一する
LPの構成、原稿、デザイン、確認、修正、納品までの工程を整理しました。
制作前の確認事項や品質基準を明確にすることで、作業の重複や手戻りを減らす仕組みを整えました。
⑤ 広告運用の成功事例を共有する
成果につながった広告表現や改善方法を、担当者だけの経験にせず、社内で共有することを目標にしました。
他の社員も成功事例を参考にできるようにし、会社全体の広告運用力を高める取り組みです。
⑥ 営業から制作への引き継ぎを改善する
営業担当者が確認した顧客情報や提案内容を、制作担当者へ正確に伝える仕組みを整理しました。
情報不足による再確認や作業のやり直しを防ぎ、社員同士が協力しやすい体制を目指しました。
⑦ 案件ごとの作業時間を把握する
提案、制作、修正、広告運用などに必要な時間を整理し、負担が大きくなっている工程を確認しました。
売上だけでなく、案件ごとの作業時間や利益を意識することが大切です。
⑧ 社員の役割分担を明確にする
営業、制作、広告運用の各工程について、担当者と確認者の役割を整理しました。
一部の社員に仕事が集中する状態を見直し、業務を分担しやすい仕組みを目指しました。
⑨ ノウハウを共有し、新人教育に活用する
提案資料、制作手順、広告運用の成功事例などを、他の社員も活用できる形で蓄積しました。
新人が仕事を覚えやすくなるだけでなく、担当者が不在の場合にも業務を引き継ぎやすくなります。
⑩ 業務改善を人事評価と賞与に反映する
今回の取り組みで特に重視したのが、会社の課題解決を社員の目標に設定することです。
提案資料の改善、制作手順の整理、成功事例の共有、作業時間の削減などを評価対象としました。
社員ごとに具体的な目標を設定し、その達成度を確認して賞与へ反映しました。
これにより、社員が自分の仕事だけでなく、会社全体の生産性向上にも関心を持ちやすくなりました。
人事評価制度で社員が主体的に改善する会社へ
業務の進め方を整理したり、マニュアルを作ったりしても、それだけでは改善活動が続かないことがあります。
日々の案件が忙しくなると、成功事例の共有や資料の見直しが後回しになりやすいためです。
そこで、この企業では、会社が解決したい課題を社員一人ひとりの目標に設定しました。
例えば、次のような取り組みです。
・提案資料を改善し、他の社員も活用できるようにする
・制作工程を整理して作業時間を減らす
・広告運用の成功事例を共有する
・営業と制作の引き継ぎ方法を改善する
・新人教育に使える資料を整える
・案件ごとの利益を高める工夫をする
これらの目標について、達成度を定期的に確認し、賞与に反映しました。
社員にとっても、何を改善すれば会社への貢献として評価されるのかが明確になります。
売上や受注件数だけでなく、他の社員が成果を出せるようにする行動も評価することが重要です。
こうした仕組みが、社員の主体性を育て、業務改善を継続させる土台になります。
改善の結果|売上1億円・利益5,000万円増加
今回の企業では、営業から制作、広告運用までの仕事を見直し、成功ノウハウを共有する仕組みづくりに取り組みました。
さらに、業務改善への取り組みを人事評価制度と連動させることで、社員の属人化解消に対する意識が高まりました。
その結果、会社全体の課題改善が進み、次の成果につながりました。
・売上1億円増加
・利益5,000万円増加
今回の事例で重要なのは、売上を増やすことだけを目標にしなかった点です。
営業や制作の進め方を整え、社員の経験を会社全体で活用できるようにすることで、利益を増やす取り組みも進めました。
なお、上記は本事例の成果であり、すべての企業で同様の結果を保証するものではありません。
この改善方法が役立つ企業と経営者の方へ
今回の仕組みは、LP制作会社や広告運用会社だけでなく、営業や制作のノウハウが特定の社員に集中している企業にも応用できます。
例えば、次のようなお悩みを持つ企業です。
・優秀な社員に仕事が集中している
・営業担当者によって提案品質が違う
・制作や運用の方法が担当者任せになっている
・案件が増えるほど人件費も増えてしまう
・成功事例が社内で共有されていない
・新人教育や引き継ぎに時間がかかる
・売上は伸びているのに利益が残らない
・社員が主体的に改善する組織をつくりたい
Web制作会社、広告代理店、動画制作会社、デザイン会社、IT企業、コンサルティング会社のほか、製造業、建設業、サービス業などにも応用できます。
大切なのは、社員の個性や専門性を失わせることではありません。
共通化できる仕事を整理し、それぞれの社員が持つ経験や工夫を会社全体で活用できるようにすることです。
社員が協力しながら仕事を進め、会社とともに成長できる仕組みが、安定した売上と利益につながります。
より具体的な解決方法についての無料セミナーを開催しています
ご相談・お問い合わせ|社員の経験を会社全体の力に変えるために
「案件が増えるほど、特定の社員に負担が集中する」
「営業や制作の進め方が担当者によって違う」
「売上は伸びているのに、利益が思うように増えない」
「社員が主体的に改善へ取り組む会社にしたい」
このようなお悩みがございましたら、現在の営業・制作・広告運用の流れや、人事評価制度を整理するところからお手伝いいたします。
経営アドバイザー合同会社では、業務の属人化解消、業務標準化、社員の主体性向上、人事評価制度の構築・運用を通じて、会社全体で成果を生み出す組織づくりをご支援しています。
全国のさまざまな業種の企業様に対応しています。
まずは、現在お困りのことをお気軽にお聞かせください。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
広告の企画、提案、制作、運用改善などの進め方や判断基準が担当者個人の経験に依存していることが主な原因です。業務手順や成功事例が共有されていないと、特定の社員に仕事が集中しやすくなります。
まず、営業から制作、広告運用、納品までの仕事の流れを整理します。そのうえで、共通して使える聞き取り項目、提案資料、制作手順、確認基準、役割分担を明確にすることが効果的です。
業務標準化は、すべての広告やデザインを同じ内容にすることではありません。共通の手順や確認事項を整えることで、社員がお客様ごとの企画や表現に集中しやすくなり、品質と独自性の両立を目指せます。
役立つ可能性があります。成功事例の共有、制作手順の改善、作業時間の削減、後輩指導などを社員の目標に設定し、達成度を賞与へ反映することで、会社全体の課題解決に向けた行動を促せます。
はい。IT企業、コンサルティング会社、製造業、建設業、サービス業など、専門知識や仕事の進め方が特定の社員に集中している企業で応用できます。業種や会社の規模に合わせて改善目標を設定することが大切です。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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