
担当者に集中する営業・動画制作・広告運用を会社の仕組みに変える顧客別の営業導線と業務プロセス、工数管理、人事評価の連動で
売上1億円・利益5,000万円増加につながった事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
動画制作会社の属人化を減らし、営業・制作・広告運用の利益を安定させる組織づくり
動画制作と広告運用を行う会社では、営業担当者の提案力、クリエイターの制作力、広告担当者の運用経験など、それぞれの専門性が会社の大きな強みになります。
一方で、
「営業の進め方が担当者によって違う」
「動画制作の見積りと実際の工数が合わない」
「制作ノウハウが担当者の中に残っている」
「動画制作から広告運用への提案が仕組み化されていない」
「売上は増えているのに利益が思うように残らない」
という課題が起こることがあります。
今回ご紹介するのは、大阪府で動画制作と広告運用を行う従業員38名の企業で、営業から制作・広告運用までの業務を見直した事例です。
目指したのは、動画の企画やクリエイティブを画一的にすることではありません。
社員それぞれの専門性や発想力を活かしながら、共通化できる営業・制作・広告運用のプロセスを会社の仕組みに変えていきました。
お客様が抱えていた課題
今回のお客様は、大阪府で動画制作と広告運用を行う従業員38名の企業です。
大きな経営課題となっていたのが、営業・サービス提供の進め方が担当者ごとに異なり、成果を再現しにくかったことでした。
さらに、見積り時に想定した工数と実際の制作・運用工数に差が生じることで、利益率にも影響が出ていました。
【お客様の課題】
営業の進め方が担当者によって異なり、
成果を出している方法が共有されていない。
顧客へのヒアリングや提案方法が、
営業担当者の経験に依存している。
動画制作から広告運用など、
次の提案につなげる流れが整理されていない。
制作・広告運用の進め方についても、
担当社員の経験に依存する部分がある。
見積り時の想定工数と実際の作業時間に差が生まれ、
案件によって利益率が変わりやすい。
案件ごとの個別対応が積み重なり、
会社全体として改善する仕組みが十分に整っていない。
この状態では、案件を増やして売上が伸びても、
受注増加
↓
制作・広告運用工数の増加
↓
経験豊富な社員への業務集中
↓
追加対応・手戻りの増加
↓
利益率の低下
という問題が起こる可能性があります。
そこで、単に「もっと案件を獲得する」のではなく、
「受注した案件から適正な利益を確保し、次の提案にもつながる仕組みをつくる」
という視点から改善を進めました。
なぜ動画制作・広告運用会社では属人化しやすいのか
動画制作や広告運用は、お客様によって目的が大きく異なります。
認知度を高めたい
商品を販売したい
採用につなげたい
問い合わせを増やしたい
企業の魅力を伝えたい
など、目的によって提案内容も変わります。
そのため経験豊富な社員ほど、
「この顧客にはこの企画が合いそうだ」
「この内容ならこれくらいの制作工数が必要になる」
「動画を制作するだけでなく広告運用まで提案した方が成果につながりやすい」
といった判断ができるようになります。
問題は、その判断が本人の中だけに残ることです。
クリエイティブと業務プロセスは分けて考える
動画制作会社の属人化を減らすときに大切なのは、
「全員が同じ動画を作る」
ことではありません。
標準化するのは、
顧客へのヒアリング
企画前の確認
見積り
制作スケジュール
撮影前の確認
編集・修正管理
納品
広告運用への引き継ぎ
案件終了後の振り返り
など、繰り返し発生する業務です。
企画や表現など人の創造性を活かしたい部分と、仕組みにできる仕事を分けることがポイントです。
動画制作・広告運用会社で起こりやすい10の属人化・利益課題
自社に次のような状態がないか確認してみてください。
1.営業成果が担当社員によって大きく異なる
2.顧客へのヒアリングや提案方法が統一されていない
3.見積り工数を一部の経験豊富な社員しか判断できない
4.案件開始後に想定外の作業が増えることが多い
5.制作の進め方がディレクターや担当者によって違う
6.修正回数が増え、想定以上の工数が発生する
7.動画制作後の広告運用など次の提案が担当者任せになっている
8.成功した企画・制作・広告運用の事例が共有されていない
9.案件が増えるほど社員が忙しくなり利益率が下がる
10.優秀な社員が休職・退職すると業務への影響が大きい
複数当てはまる場合には、
「もっと案件を獲得するにはどうするか」
だけではなく、
「受注した仕事を、どのような流れで提供すれば品質と利益を安定させられるか」
という視点から見直すことが大切です。
営業・制作・広告運用の属人化を減らす10の取り組み
今回の支援では、営業から動画制作、広告運用までの流れを整理し、個人の経験を会社全体で活用できる仕組みづくりを進めました。
1.営業から提供までのプロセスを見える化する
問い合わせから提案、受注、制作、広告運用、振り返りまでを一つの流れとして整理しました。
2.顧客ごとの営業導線を整理する
顧客の目的や課題に応じて、どのようなヒアリング・提案を行うのかを整理しました。
3.成果につながった営業事例を共有する
顧客の課題、提案内容、受注理由を振り返り、他の営業担当者も活用できるようにしました。
4.見積りと実際の工数を比較する
案件終了後に見積り工数と実績工数を比較し、差が生まれた理由を確認しました。
5.制作プロセスを整理する
企画、撮影、編集、確認、修正、納品など、共通する制作工程を見える化しました。
6.修正・手戻りの原因を記録する
追加工数が発生した原因を整理し、次の案件のヒアリングや見積りへ反映しました。
7.広告運用への引き継ぎを仕組みにする
制作した動画をどのように広告へ活用するのか、必要な情報を共有できる状態を整えました。
8.追加提案の機会を整理する
顧客の課題に応じて、動画制作後に広告運用など次の支援が必要か確認する流れをつくりました。
9.成功・失敗事例を会社の知識にする
企画・制作・広告運用で得た経験を振り返り、次の案件へ活用しました。
10.業務改善・ノウハウ共有を人事評価につなげる
プロセス改善、事例共有、後輩育成などを社員目標に設定し、達成度を賞与へ反映しました。
営業から動画制作・広告運用までを一つの流れとして整える
動画制作と広告運用を別々の仕事として見るだけでは、全体の工数や利益の問題を発見しにくい場合があります。
例えば、
問い合わせ・相談
↓
顧客の目的・課題を確認
↓
対象となる顧客層を確認
↓
企画・提案
↓
必要な制作内容を整理
↓
工数・見積り
↓
受注
↓
営業から制作への引き継ぎ
↓
企画・構成
↓
撮影準備
↓
撮影
↓
編集
↓
顧客確認
↓
修正
↓
納品
↓
広告運用の必要性を確認
↓
広告配信・運用
↓
結果の確認
↓
改善提案
↓
案件全体の振り返り
という流れです。
この流れを見える化すると、
どの工程に時間がかかっているのか
どこで手戻りが発生しているのか
見積りと実績工数がなぜ違うのか
どこで顧客への追加支援が必要になるのか
どの仕事が特定社員に集中しているのか
を確認しやすくなります。
見積り工数と実績工数の差を次の案件に活かす
例えば、20時間を想定していた業務に30時間かかった場合、
「今回は大変だった」
だけで終わらせません。
ヒアリングが不足していたのか
制作途中で要望が追加されたのか
修正回数が想定より多かったのか
社内確認に時間がかかったのか
技術的な問題があったのか
を振り返ります。
そして、その情報を次回のヒアリング、見積り、制作方法へ反映します。
案件を経験するほど、見積りと工数管理の精度が高まる会社を目指します。
動画制作から次の支援につなげる営業導線をつくる
動画を納品した時点で、顧客の目的が達成されたとは限りません。
例えば、
採用動画なら応募につながったか
商品紹介動画なら問い合わせや購入につながったか
企業紹介動画なら認知向上に役立ったか
など、その後の活用状況を確認することが大切です。
顧客の目的から次の支援を考える
動画制作後に、
どのように動画を活用しているか
期待した反応が得られているか
新たな課題が生まれていないか
広告による配信が必要か
別の動画コンテンツが必要か
などを確認します。
ここで重要なのは、無理に追加サービスを販売することではありません。
「動画を作った後、顧客の課題はどうなったのか」
を確認することです。
その結果として広告運用や新しい動画制作が必要であれば、自然な次の提案につながります。
成功事例を顧客別に整理する
例えば、
採用を目的とする企業
商品販売を目的とする企業
認知拡大を目的とする企業
問い合わせ獲得を目的とする企業
など、顧客の目的ごとに事例を整理します。
どのような課題があり、何を提案し、どのような制作・広告運用を行ったのかを蓄積すると、次の営業担当者も提案を考えやすくなります。
会社の課題を社員目標と人事評価につなげる
仕組みをつくっても、社員が継続的に改善しなければ属人化は解消されません。
そこで今回の支援では、
会社の経営課題
↓
社員の具体的な目標
↓
日々の改善行動
↓
達成度の確認
↓
人事評価
↓
賞与への反映
という流れを整えました。
例えば、
「営業方法が属人化している」
という課題なら、
「受注案件について、顧客課題・提案内容・受注理由を月1件共有する」
という目標にできます。
「見積りと実際の工数が合わない」
という課題なら、
「担当案件の見積り工数と実績工数を比較し、差が生まれた理由を記録する」
という目標にできます。
「制作の手戻りが多い」
という課題なら、
「修正が発生した原因を整理し、次回の事前確認項目へ反映する」
という目標にできます。
「追加提案が担当者任せになっている」
という課題なら、
「納品後に顧客の活用状況を確認し、必要な支援を整理する」
という目標にできます。
評価するのは、
「自分の案件を納品した」
という個人の成果だけではありません。
「成功方法を他の社員へ共有した」
「工数を減らす改善を行った」
「失敗を次の案件で防ぐ仕組みをつくった」
「後輩が担当できる仕事を増やした」
という組織への貢献も評価します。
個人の経験を会社の能力へ変える行動を評価することがポイントです。
より具体的な解決方法についての無料セミナーを開催しています
取り組みによって生まれた変化|売上1億円・利益5,000万円増加につながった事例とご相談
今回の大阪府・従業員38名の動画制作・広告運用会社では、
営業・提供プロセスの見える化
顧客ごとの営業導線の整理
営業成功事例の共有
見積りと実績工数の比較
制作プロセスの標準化
修正・手戻りの原因共有
制作から広告運用への引き継ぎ
顧客の目的に応じた追加提案の整理
成功・失敗事例の蓄積
人事評価と賞与への連動
などに取り組みました。
その結果、
・社員の属人化解消に対する意識が高まった
・営業・制作のノウハウを共有しやすくなった
・見積りと実際の工数の差を改善しやすくなった
・顧客の課題に応じた次の提案を検討しやすくなった
・利益率を圧迫する要因を見直しやすくなった
・会社が抱えていた課題の改善につながった
という変化が生まれました。
結果として、
売上は1億円増加、
利益は5,000万円増加
につながりました。
ただし、同じ取り組みを行えば、すべての企業で同じ売上・利益の増加が実現するという意味ではありません。
成果は、案件単価、案件数、社員数、制作内容、広告運用規模、顧客構成、市場環境などによって異なります。
今回の事例で重要なのは、
「すべての動画を同じ方法で作る」
ことではありません。
社員のクリエイティブや専門性を活かしながら、
「毎回一から考える必要がない仕事」
を会社の仕組みに変えることです。
この考え方は動画制作・広告運用会社だけでなく、
Web制作
デザイン
広告・PR
SNS運用
システム開発
営業支援
人材・採用支援
コンサルティング
製造業
建設業
など、営業・制作・技術のノウハウが特定社員に集中している企業にも応用できます。
全国のあらゆる業種の企業に対応できます。
「営業成果が担当者によって違う」
「制作工数が案件ごとに大きく変わる」
「見積りより作業時間が増えることが多い」
「動画制作だけで取引が終わってしまう」
「案件を増やすと利益率が下がる」
「優秀な社員のノウハウが会社に残らない」
このようなお悩みがある場合には、
「もっと案件を増やすにはどうするか」
だけではなく、
「受注から納品、その後の顧客支援までのどこに改善余地があるのか」
という視点から仕事の仕組みを見直してみる方法があります。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
顧客ごとに目的や制作内容が異なり、営業・企画・撮影・編集・広告運用などで社員の経験や専門性が必要になりやすいためです。企画や表現の個性は残しながら、共通する業務プロセスや判断方法を共有することで属人化を減らせます。
顧客ヒアリング、見積り、制作スケジュール、撮影前確認、編集後の顧客確認、修正管理、納品、広告運用への引き継ぎ、案件終了後の振り返りなど、案件に共通する業務を標準化できます。
企画や表現そのものを統一する必要はありません。標準化するのは確認事項、情報共有、制作手順、工数管理などの共通業務です。繰り返し業務を仕組みにすることで、企画や表現など人の創造性が必要な仕事へ時間を使いやすくなります。
見積り工数と実績工数の差、修正・手戻りが発生した理由、特定社員への業務集中などを確認します。案件終了後に差異の原因を記録し、次のヒアリング・見積り・制作工程へ反映することが重要です。
納品後に動画の活用状況や顧客の目的達成状況を確認するプロセスを設けます。その結果、新たな課題が見つかり、広告運用や追加制作が必要であれば次の提案につなげます。無理な追加販売ではなく、顧客の課題を継続して確認することがポイントです。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
-
前の記事
Web制作会社の社員の属人化の解決方法
-
次の記事
採用支援会社の社員の属人化の解決方法
課題解決事例 キーワード検索