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ー人事KPIの具体例をわかりやすく解説|採用・定着・育成に役立つ指標ー

人事KPIとは何かを理解しよう

人事KPIとは、人事部門の取り組みがどれだけ成果につながっているかを確認するための指標です。採用人数や離職率、研修受講率などを数値で管理することで、感覚だけでは見えにくい課題を把握できます。会社の成長には人材の確保と定着が欠かせないため、人事業務にも具体的な目標と進捗確認の仕組みが必要です。

KGIとの違いを整理する

KPIは最終目標を達成するまでの途中経過を測る指標です。一方、KGIは最終的に実現したい成果を表します。たとえば「年間の従業員離職率を10%以下にする」がKGIなら、「上司との面談実施率を95%以上にする」「入社後研修の受講率を100%にする」などがKPIになります。最終目標だけを掲げても、日々どのような行動を取ればよいかは見えません。そこで複数のKPIを設定し、定期的に数値を確認することで、改善すべき業務を早めに発見できます。

人事KPIを設定するメリット

人事KPIを設定すると、採用や育成の成果を客観的に説明しやすくなります。たとえば採用人数が足りない場合も、応募数が少ないのか、面接辞退が多いのか、内定承諾率が低いのかを分けて確認できます。原因がわかれば、求人内容の見直しや面接方法の改善など、具体的な対策を取りやすくなります。経営層や現場とも共通の数値を見ながら話せるため、人事施策への理解や協力を得やすい点もメリットです。

採用と定着に関する人事KPIの例

人事KPIは、会社が抱えている課題に合わせて選ぶことが大切です。採用人数を増やしたい会社と、早期離職を減らしたい会社では、重視すべき指標が異なります。まずは採用活動と社員定着に使いやすい代表的なKPIを見ていきましょう。

採用活動で使えるKPI

採用に関するKPIには、応募者数、書類選考通過率、面接実施率、内定率、内定承諾率、採用単価、採用までの日数などがあります。たとえば「月間応募者数を30人にする」「内定承諾率を80%以上にする」「一人当たりの採用単価を前年より10%削減する」といった形です。応募者数だけを追うのではなく、選考の途中でどれだけ離脱しているかも確認しましょう。面接辞退が多い場合は日程調整の速さ、内定辞退が多い場合は条件説明や入社後の働き方に課題がある可能性があります。

定着率向上に役立つKPI

社員の定着に関するKPIとしては、離職率、入社1年以内の早期離職率、有給休暇取得率、残業時間、従業員満足度、面談実施率などが挙げられます。「早期離職率を5%以下にする」「月平均残業時間を20時間以内にする」「1on1面談の実施率を90%以上にする」など、期限と数値を入れると管理しやすくなります。ただし、離職率だけを下げようとすると、退職希望者を無理に引き留める対応につながることもあります。面談内容や職場環境とあわせて確認し、社員が安心して働ける仕組みづくりにつなげましょう。

育成と評価に関する人事KPIの例と設定のコツ

採用した人材が活躍するには、研修や評価制度の運用も重要です。育成に関するKPIは、研修を実施した回数だけでなく、受講後に知識や行動がどう変化したかまで確認できる内容が理想です。評価制度についても、提出率だけでなく面談やフィードバックの質に目を向けましょう。

人材育成と評価制度のKPI

育成分野では、研修受講率、研修完了率、資格取得者数、研修後テストの合格率、目標達成率などが使われます。具体例としては、「必須研修の受講率を100%にする」「研修後テストの平均点を80点以上にする」「対象社員の資格取得率を30%にする」などです。評価制度では、評価シート提出率、評価面談実施率、目標設定完了率、評価への納得度などがKPIになります。書類提出だけで終わらせず、社員が次の行動を理解できたかを確認することが大切です。

効果的なKPIを設定するポイント

KPIは増やしすぎず、重要な指標に絞りましょう。数が多いと集計や管理が目的になり、本来の課題改善に時間を使えなくなります。最初は各テーマで2個から3個程度を選び、月次や四半期ごとに確認する方法が現実的です。また、数値だけを見て判断せず、現場への聞き取りやアンケートも組み合わせます。人事KPIは社員を監視するためのものではなく、採用、定着、育成の状況を把握し、より働きやすい会社に改善するための道具として活用しましょう。

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