
採用・育成・配属・営業・定着支援を仕組み化し、人事評価と連動。売上4,500万円・利益2,200万円増加につながった事例
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
人材紹介・IT人材事業の属人化を解消し、人材が定着する組織をつくる方法
「採用した人材がなかなか定着しない」
「営業担当者によって案件獲得力に差がある」
「エンジニアの育成や配属方法が担当者任せになっている」
「配属後のフォローが十分にできていない」
「担当者が変わると、求職者や企業への対応品質が変わってしまう」
人材紹介、ITエンジニア育成、SESなどを組み合わせた企業では、このような問題が起こりやすくなります。
今回ご紹介するのは、大阪府で有料職業紹介、ITエンジニア育成、SES・開発サービスを提供する従業員18名の企業です。
人材の採用から育成、企業への紹介・配属、就業後のフォローまでを一貫して行えることが強みである一方、それぞれの工程が担当者個人の経験や判断に依存しやすいことが課題となっていました。
そこで、採用・育成・配属後フォローを体系化し、営業導線やエンジニア定着支援を標準化。その改善を社員一人ひとりの目標に設定し、達成度を人事評価と賞与へ反映しました。
その結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社の課題改善が進み、売上4,500万円、利益2,200万円の増加につながりました。
お客様が抱えていた課題
大阪府で人材紹介、ITエンジニア育成、SES・開発サービスを提供する従業員18名の企業です。
人材を育て、企業へ紹介・配属し、その後の就業まで支援できることが大きな強みでした。
一方で、採用から育成、配属、就業後フォローまでの流れが担当者によって異なり、業務の再現性に課題がありました。
具体的には、
・求職者への対応方法が担当者によって異なる
・エンジニア育成の進め方にばらつきがある
・企業への営業方法が一部の社員に依存している
・配属判断が担当者の経験に頼っている
・就業後のフォロー方法が統一されていない
・エンジニアの悩みや離職兆候を把握しにくい
・成功したマッチング事例が十分に共有されていない
・新人社員が仕事を覚えるまで時間がかかる
・担当者が変わると顧客対応品質が変わる
・早期退職や契約終了が利益率へ影響する
という課題がありました。
そこで「人材を採用・紹介すること」だけではなく、「採用した人材が育ち、活躍し、長く定着する仕組み」まで整えることを重要な課題としました。
人材紹介・SES企業で属人化が起こりやすい理由
人材紹介やSES事業では、企業側と人材側の両方に対して個別対応が必要です。
企業によって求めるスキルや人物像が異なり、人材によって経験、希望、キャリア、性格も異なります。
そのため経験豊富な社員ほど、
「この企業にはこの人材が合いそうだ」
「このエンジニアにはこの案件が合う」
「この人は配属後にフォローが必要そうだ」
といった判断力を身につけます。
これは会社にとって大切な財産です。
しかし、その判断方法が本人の頭の中だけに残ると、
「この企業は○○さんしか対応できない」
「この人材については△△さんに聞かなければ分からない」
という状態になってしまいます。
属人化解消とは、担当者の個性や経験をなくすことではありません。
優れた経験や判断方法を、他の社員も活用できる会社の仕組みに変えることです。
人材紹介・SES事業の属人化で起こりやすい10の課題
属人化が進むと、次のような問題が起こりやすくなります。
1.企業への営業が一部の社員に集中する
2.担当者によってマッチング精度に差が出る
3.求職者へのヒアリング内容が統一されない
4.エンジニア育成方法にばらつきがある
5.配属後のフォローが担当者任せになる
6.離職や契約終了の兆候を見逃しやすくなる
7.成功した営業・マッチング事例が共有されない
8.新人社員の育成に時間がかかる
9.担当者の退職によって顧客情報や人材情報が失われる
10.人材や案件が増えても利益が比例して伸びにくい
特に注意したいのは、「できる社員がフォローしているので今は問題ない」という状態です。
事業規模が大きくなるほど、個人の頑張りだけでは対応できなくなります。
採用から配属後までを仕組み化する10の取り組み
このような事業では、一部分だけではなく「採用→育成→配属→定着」までを一つの流れとして考えることが重要です。
1.求職者ヒアリングを標準化する
希望職種、経験、スキル、働き方など、確認すべき項目を整理します。
2.企業側の求人ニーズを整理する
仕事内容だけでなく、求める人物像や職場環境まで共有できる形にします。
3.エンジニア育成内容を体系化する
入社後・受講開始後に何をどの順番で習得するのかを明確にします。
4.配属判断の基準を整理する
担当者の感覚だけでなく、スキルや希望などの判断材料を共有します。
5.営業プロセスを標準化する
見込み企業の発掘から商談、契約までの基本的な流れを整えます。
6.成功したマッチング事例を共有する
「なぜこの企業とこの人材がうまくいったのか」を会社の知識として蓄積します。
7.配属後フォローを仕組み化する
定期面談や状況確認のタイミングを決め、担当者による差を減らします。
8.離職兆候を早く把握する
仕事、人間関係、待遇、キャリアなどの変化を定期的に確認します。
9.キャリアパスを見える化する
エンジニア本人が「次に何を身につければよいか」を分かる状態にします。
10.属人化解消を人事評価の目標にする
業務標準化、後輩育成、ノウハウ共有、定着支援などを正式に評価します。
人材の定着まで考えることで利益を安定させる
人材紹介やSES事業では、新しい企業や人材を獲得することだけが重要ではありません。
せっかく配属できても、短期間で退職や契約終了になれば、再度採用・営業・教育を行う必要があります。
そのため、
採用
↓
育成
↓
企業とのマッチング
↓
配属
↓
定期フォロー
↓
キャリア支援
↓
定着
↓
継続取引
という流れをつくることが大切です。
エンジニア本人が安心して働き続けられる環境を整えることは、企業側の満足度向上にもつながります。
結果として、同じ顧客や人材との関係が長く続き、安定した売上をつくりやすくなります。
人事評価で属人化解消と定着支援を社員の目標にする
経営者が、
「ノウハウを共有してください」
「エンジニアをもっとフォローしてください」
「新人を育ててください」
と言うだけでは、目の前の案件や営業活動が優先されます。
そこで、会社が解決したい課題を社員の具体的な目標にします。
例えば、
・営業プロセスを標準化する
・求職者ヒアリングを改善する
・成功したマッチング事例を共有する
・新人教育の仕組みをつくる
・配属後フォローを標準化する
・エンジニアの定着率を高める
・キャリア支援の方法を整備する
・他の社員でも顧客対応できる体制をつくる
といった内容です。
そして、その達成度を人事評価で確認し、賞与へ反映します。
「自分が多くの案件を担当した人」だけでなく、「他の社員も成果を出せる仕組みをつくった人」を評価する考え方です。
売上4,500万円・利益2,200万円増加につながった取り組み
今回の企業では、採用から育成、配属後フォローまでを体系化し、担当社員の経験だけに頼らない仕組みづくりを目標にしました。
さらに、営業活動の再現性を高め、エンジニアの定着支援やキャリアパスの仕組み化も進めました。
こうした会社の課題を社員の目標へ落とし込み、達成度を人事評価と賞与へ反映しました。
その結果、社員の属人化解消に対する意識が高まり、会社の課題改善が進み、
・売上4,500万円増加
・利益2,200万円増加
につながりました。
重要なのは、
「もっと人材を紹介してください」
「もっと案件を取ってください」
だけを求めなかったことです。
「どうすれば人材が定着するか」
「どうすれば他の社員でも同じ営業やフォローができるか」
「どうすれば成功した方法を会社全体へ広げられるか」
という会社の課題そのものを社員の目標にしたことがポイントです。
この仕組みは人材・IT業界以外にも活用できます
今回の考え方は、人材紹介会社やSES会社だけのものではありません。
人材派遣会社、採用支援会社、研修会社、IT企業、システム開発会社、コンサルティング会社、営業会社、介護・福祉事業などにも応用できます。
特に、
「営業が特定社員に依存している」
「社員やスタッフの定着率を高めたい」
「新人教育に時間がかかる」
「担当者によって顧客対応に差がある」
「採用してもなかなか人が残らない」
という企業では、採用だけではなく属人化の解消まで考えることが大切です。
ご相談について
人事評価制度は、社員を評価するためだけの制度ではありません。
会社が今解決したい課題を社員一人ひとりの目標へ落とし込み、その行動を評価することで、属人化解消、人材育成、定着率向上、営業力向上、業績向上を同時に目指すことができます。
「営業やマッチングが担当者任せになっている」
「採用した人材がなかなか定着しない」
「エンジニアの育成やフォローを仕組みにしたい」
「優秀な社員のノウハウを会社全体へ広げたい」
「人事評価制度を会社の業績向上につなげたい」
このようなお悩みがございましたら、まず「どの業務が誰に依存しているのか」「採用から定着までのどこで人材が離れているのか」を整理するところから、丁寧にお手伝いいたします。
全国の企業に対応しております。
ご相談はこちらからお送りいただけます。
よくあるご質問 FAQ
企業ごとの採用ニーズと人材ごとの経験・希望が異なるため、営業、マッチング、配属判断、就業後フォローが担当者個人の経験に依存しやすいことが主な原因です。
すべての人材を同じ方法で扱うのではなく、ヒアリング項目、企業ニーズの整理、マッチング確認、配属後フォローなど共通する工程を標準化することができます。
配属して終わりにせず、定期的なフォロー、仕事内容や人間関係の確認、キャリアパスの提示などを仕組みにすることが重要です。問題を早期に把握することで離職防止につなげやすくなります。
ノウハウ共有、後輩育成、配属後フォロー、業務標準化、定着支援などを社員の正式な目標に設定し、達成度を評価・賞与へ反映することで、改善活動を継続しやすくなります。
人材紹介、SES、人材派遣、採用支援など、人材と企業の双方への個別対応が多く、営業・育成・フォローが特定社員の経験に依存している企業に活用しやすい仕組みです。
この記事を書いた人

土山 誠
経営アドバイザー合同会社 代表
ブランディング戦略立案の仕事は、企業ごとに課題や方向性が異なるため、高度な提案力や企画力が求められます。
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